美しい姿で佇む、日本の象徴である富士山。一度は自分の足で登山をしてみたいですよね。富士山は標高が高いので山頂は気温が低く、天気も変わりやすいので、きちんとした装備や持ち物を準備することが必須です。ここからは富士登山の初心者に必要なものをまとめたので、参考にしてみてください。

初めて富士山に登るんだけど、どういう服装をしていけばいいかな?

地上と富士山頂の気温差は、なんと20度以上になるんだ。脱ぐのにも着るのにも楽な「レイヤリング」といった登山用の重ね着ファッションは、機能性も抜群でおすすめだよ。

あ!それって山ガールってファッションだよね。一度してみたかったんだあ。おしゃれもできて機能的だなんて嬉しいな。

そうそう、自分の身を守りながら、個性を出せるファッションでもあるんだ。ここからは富士登山に関しての基礎知識と、登山に必要なものを紹介するね。

富士登山の基礎知識


富士山っていつ登れるの?標高が高いから寒いのかな?

実は7月上旬から9月上旬までの約2カ月間しか登ることができないんだ。頂上は気温が低い上に強風が吹き荒れているから注意が必要だよ。服装についても紹介するね。

富士山の山開きの時期は7月上旬です。山梨県にある吉田ルートの山開きは7月1日で、日付が変わると登山ができるようになります。静岡県にある富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルートは7月10日の朝9時から。閉山日はどのルートも毎年9月10日です。気象状況などによって変更になるかもしれないので、正式に 発表されるまで待ってくださいね。年間20万人を超える登山客が押し寄せる富士山ですが、登れる期間はたった2カ月程なんです。混雑するのもうなずけますね。

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日本最高峰であり、三名山に選ばれている富士山の標高は3,000メートルを超えています。富士山の山頂の年間平均気温は、なんと-7.1度。真夏の最高気温でも平均7~8度程度で、東京の真冬と変わらない気温です。標高が100m高くなるにつれ気温が0.6度下がることから、地上と富士山頂とでは20度以上の気温差があるんです。さらに気を付けなければならないのは、強風です。富士山は付近に並び連なっている山々がない独立峰で、風向きが常に変化し、年間を通して複雑な風が吹いています。風を遮るものがない為、弱い風だと思っていたら、急に突風、なんてことも。山の天気は急変することも多いので、登山の際は、最新の気象情報を確認することが大事です。

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そんなに気温差があるとどんな服装で行けば良いか、分からなくなってしまいますよね。登山には「レイヤリング」という、身体を守って体温を一定に保てるよう工夫した重ね着スタイルがあります。体温が下がってしまう理由として、気温変化、強風、雨、汗の4つが考えられます。 風速が1m強まると、体感温度が1度下がります。さらに雨などで身体が濡れたり汗をかいたりして、 体温は徐々に下がり、体力も奪われてしまいます。自然環境の厳しい富士山では、きちんとした格好で登山準備をしないといけませんね。

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7月の山頂の平均気温は4.9度。梅雨明け前は、雨などで悪天候の場合も多く登山を控えた方が無難です。天気の良い日でも防寒着を準備し、頂上の寒さに備えましょう。8月の山頂の平均気温は6.2度で、7月より少し暖かくはなるものの、風が吹き荒れる場合や、天候によっては気温が 下がる日もあるので防寒具が必要です。8月の中旬以降は雷が発生する恐れもあるので、気象情報を確認しながら登山しましょう。9月の山頂の平均気温は3.2度で、7、8月と比べるとぐっと寒くなります。 厚手のインナーを準備し、身体が冷えないよう防寒対策をしっかりしてください。

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富士登山のルート


富士山ってどこから登ることができるの?初心者にも優しいルートってある?

富士登山には全部で4つのルートがあるんだ。ルートによって距離や標高差、道の特色もあるから紹介していくね。

富士登山には「吉田ルート」「富士宮ルート」「須走ルート」「御殿場ルート」の計4つのルートがあります。一番人気なのが「吉田ルート」です。


「吉田ルート」は標高差が2番目に小さい約1,450mで、往復の距離がおよそ14km。山小屋や救護所も多く、トイレや休憩も可能。階段や岩場なども少ないので初心者でも安心して登ることができます。半数以上の登山客がこのルートを利用するので、混雑することが難点です。

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「富士宮ルート」は、標高差約1,350mで往復距離がおよそ8.5km、山頂までの標高差が少なく、距離も最も短いルートです。しかし、階段や岩場が多いので身体への負担が大きく、転倒などの恐れもあるので注意が必要。救護所が1カ所あり、吉田ルートに次いで2番目に人気のルートです。

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「須走ルート」は標高差約1,800m、往復距離がおよそ13kmで、2番目に短いルート。6合目までは高山植物を見ながら登山することができますよ。山小屋が吉田ルートに続いて多いので、休憩がしやすいのが嬉しいです。8合目からは吉田ルートと合流するので混雑しています。

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「御殿場ルート」は標高差約2,300m、往復距離およそ17.5kmで、標高差が最も大きく、距離も長いのが特徴。山小屋が少なく、ルートは砂利や砂道で歩きにくく、道に迷いやすいといった理由から難易度は高めです。

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富士山の登頂についてのタイムスケジュールをお伝えします。初心者におすすめなのが、山小屋に宿泊し、次の日未明に登頂し、ご来光を望むプラン です。午前11時〜12時に五合目を出発。山小屋到着は午後4時を目指します。山小屋に宿泊しゆっくりと身体を休ませた後、深夜0時〜1時に山小屋を出発します。宿泊する山小屋によっても変わりますが、午前3時〜4時には山頂に到着です。頂上でご来光を見たいという登山者 が多いので、頂上付近は混雑します。登山中にご来光が重なってしまう場合もあるので、山小屋でご来光を見て、早朝5時に出発するプランもおすすめです。しっかりと睡眠をとった上で登るので、余裕をもって登頂することができ、初心者にもおすすめ。ご来光をどこで眺めるかによってスケジュールが変わってくるので、同行する方としっかり相談して決めてくださいね。
また、1人で登山する場合や子供連れの場合、ツアーを利用するのがおすすめです。ガイドが付いてくれるので、何かあった場合でも安心。下山後は温泉や食事 が付いてくるといったサービスもあります。

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富士登山で気を付けたいのが、高山病です。標高が高いところでは空気 が薄いので、酸素が取り込みにくくなります。平地との違いに身体が順応できず、頭痛や倦怠感、睡眠障害、息切れ、吐き気などを引き起こす病気です。2500メートル以上の山に急に登った際、25%の人にこのような症状が出るといったデータもあります。高山病を予防する為に、5合目ではゆっくりと過ごし身体を馴らします。登山中は水分を小まめにとり、体力に自信 があっても、ゆっくり登って高地に身体を慣れさせましょう。体調管理をきちんとし、安全で楽しい富士登山にしてくださいね。

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富士登山の服装・必要な持ち物・装備


富士山はきちんとした装備で登らないとダメだってわかったんだけど、具体的な服装や必要な持ち物、装備があれば教えて欲しいな。

登山の基本的な服装「レイヤリング」がとても便利!暑くなったら脱いだり、寒くなったら着たりと自由度が高くて、機能性も抜群だよ。軽いから持ち運びにも便利だね。

富士登山には「レイヤリング」が基本の服装ですが、具体的にどんなものを着ていけば良いのでしょうか。まず、肌に一番近い「ベースレイヤー」は、素早く汗を吸収、発散してくれる化学繊維の速乾シャツを選びましょう。綿素材のものは乾きにくく、汗が冷えて体温が奪われてしまいます。

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次に、中間着とも呼ばれる「ミドルレイヤー」は、体温を維持したり汗を外に逃がしたりする役割があります。「ミドルレイヤー」には登山の最中に着る「行動着」と、寒い時や休憩中に着る「保温着」があります。選ぶ際には保温性だけでなく、通気性や速乾性も重要なポイントです。最後に、一番外側に着る「アウターレイヤー」は、雨や風、雪などを遮断する役割があります。防水性、防風性に優れたレインウェアや雪山用ジャケットが良いでしょう。また、出た汗を外に逃がす役割もあるので、透湿性もポイントになります。富士山頂でご来光を望む場合、強風で極寒の中、太陽を待たなければなりません。上記で紹介したものに追加して、ダウンジャケットなどの防寒着を用意してくださいね。

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山の天気は変わりやすいので、天気が良かったとしても雨具が必要です。レインコートやポンチョタイプのものは風にあおられやすく危険ですので、上下の分かれたセパレートタイプのものを準備しましょう。
下半身も同じです。「ベースレイヤー」として履くタイツは、速乾性、透湿性の高い素材を使用したものが良いです。「ミドルレイヤー」には、化学繊維の長ズボン。防水性や撥水性のあるパンツが重要です。「アウターレイヤー」は、レインウェアを利用しましょう。「タイツ+ショートパンツ」の恰好はとても寒いです。長ズボンを準備して下さいね。

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靴下は、足の保護や靴擦れ防止、さらに冷えないように厚手の靴下がマスト。山用の靴下は、汗を吸い取ってくれる上に速乾性に優れているのでとても便利です。

標高が高くなると紫外線が強くなります。日除けになるキャップやハットをかぶり、紫外線を防止しましょう。あご紐のあるタイプなら、強風でも飛ばされにくくなります。山頂はとても冷え込むので、耳まで被るニット帽があると便利ですよ。

登山靴(トレッキングシューズ)は、不安定な足場でも保護してくれるハイカットタイプのもが安心です。さらに防水性のあるものを準備すると完璧です。履き慣れていない靴だと靴擦れすることも。レンタルする場合はしっかりと試し履きをして、自分にあったタイプのものを選びましょう。

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ザック(バックパック・リュックサック)は、防寒具や着替えなどを入れる為、30Lのものがイチオシです。ザックを選ぶ際は、ウエストベルトの有無や、身体のサイズに合っているかどうか確認することが大事です。最後に、手の怪我や防寒対策のために、手袋は夏でも着用しましょう。

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あると便利な物をご紹介


基本的な服装は分かったけれど、あったら便利なものを教えて欲しいな。

登山の際や山頂で日の出を見る時、さらに山小屋で必要な物などを紹介していくね。

持ち物リスト


<ヘッドランプ>
手が塞がらずに登れるので便利。山小屋でも使用する機会があります。
<サングラス>
紫外線から目を守ったり、防塵のためにあると便利です。
<ストック(トレッキングポール)>
足腰の負担を減らしてくれる杖です。使用するとしないでは体感がまったく違います。
<タオル>
汗拭き用や防寒対策、日焼け防止としてあると活躍します。
<水・飲み物>
最低1Lは準備しましょう。持ちすぎると重くなるので注意。山頂でも売られています。
<携帯食>
チョコレートや飴など、手軽にエネルギー補給ができるものを選びましょう。
<携帯電話>
万が一の際に必要になることも。登山道は各社通話可能です。
<予備バッテリー>
携帯電話の充電を予備で持っておくと安心です。
<ウェットティッシュ>
ご飯の前やトイレの後にあると助かります。
<トイレットペーパー>
念のため持っていきましょう。芯を抜くとかさばらずに便利。
<小銭>
トイレを利用する際のチップとして100円玉を多めにもっていきましょう
<ビニール袋>
ゴミの持ち帰りは必須です。
<小物入れ>
小銭や携帯など、出し入れが多いものをしまっておくのに便利。

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ご来光を待つ場合あると便利なもの


<使い捨てカイロ>
寒い時にあると便利。
<お尻の下に敷くシート>
ご来光待ちの時にお尻を冷やすことなく座れます。休憩中にも利用できます。
<エマージェンシーシート>
緊急用に使用するアルミでできたブランケットのようなものです。防風、防寒、防水効果があり、断熱シートとして利用。

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山小屋であると便利なもの


<耳栓>
大部屋ではなかなか寝付けないことも。あると助かります。
<歯磨きガム>
水が使えないので、あるとスッキリします。

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富士登山用品レンタル店


今季は富士登山をしたいんだけど、登山用品を1から揃えるのは大変だし、金銭的にもしんどいな。どうしたらいいかな?

何を準備してどんなものを選んだら良いかが難しいし、金銭的な負担も大きいよね。安いものではないし、使ってみてからから購入したい場合もあるよね。そんな時におすすめなのが、レンタルショップ。店頭での申し込みの他に宅配サービスもしてくれるよ。

<やまどうぐレンタル屋>

「やまどうぐレンタル屋」は、日本初の登山道具宅配レンタルサービスです。2010年から15万人以上が利用しています。ウェアや靴などの単品から、選べる3点セット、まるごとセットで貸してくれるものまで、幅広いメニューから選ぶことができます。日数は、1泊2日、2泊3日、6カ月間借りられるシーズンレンタルというプランも用意されています。今季は登山を楽しみたいという方には、シーズンレンタルがおすすめです。さらに、在庫が豊富なのでコーディネートも楽しめます!靴をレンタルする方には登山用ソックスをプレゼント。登山用の靴下は本当に暖かくて快適なので嬉しいサービスです。万が一サイズが合わなかった場合でも無料で変更することができますよ!レンタル日は実際に登山する日数のみでカウントされているので、前日や返却日が含まれません。天候不良や体調不良でもキャンセルができ、全額返金してもらえます。分からないことがあれば、登山専門のスタッフが在中するコールセンターで何でも質問できます。

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「やまどうぐレンタル屋」は新宿店、河口湖店、吉田ルート五合目店、富士宮五合目店の4店舗あります。インターネットでレンタルの予約をし、受け取りと返却を店舗で行うことで、自宅から手ぶらで行くことができるんです。吉田ルートや富士宮ルートを登山する方は、5合目でのレンタルがとても便利。中央自動車道を経由するのであれば、河口湖店の利用がおすすめですよ。ちょっとの時期だけ利用するベビーキャリアや、すぐに大きくなってしまう子供用のウェアはレンタルするのが便利です。より快適に、安全に登山を楽しんでほしいという「やまどうぐレンタル屋」をぜひ利用してみてください。

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【やまどうぐレンタル屋 新宿店】
住所:東京都新宿区西新宿1-13-7大和家ビル6階
電話:050-5865-1615
営業時間:12:00~19:00
定休日:月・火曜、祝日
HP:https://www.yamarent.com/

【やまどうぐレンタル屋 河口湖店】
住所:山梨県富士吉田市新倉2938-3
電話:050-5865-1615
営業時間:12:00~17:00
備考:富士登山期間のみ営業 ※2019年7月1日~9月10日
HP:https://www.yamarent.com/

【やまどうぐレンタル屋 吉田ルート五合目店】
住所:吉田口五合目 雲上閣1F
電話:050-5865-1615
営業時間:9:00~16:00
備考:富士登山期間のみ営業 ※2019年7月1日~9月10日
HP:https://www.yamarent.com/

【やまどうぐレンタル屋 富士宮五合目店】
住所:富士宮口五合目 五合目レストハウス
電話:050-5865-1615
営業時間:9:00~16:00
備考:富士登山期間のみ営業 ※2019年7月1日~9月10日
HP:https://www.yamarent.com/

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まとめ


富士登山に向けて、何を準備すればいいか分かったよ。私にも登れるか不安だったけれど、前向きに考えられるようになったんだ。

そうだね、変わりやすい天候などにも対応できるアイテムがあると、心強いよね。富士登山は体力的に大変かもしれないけれど、登った時の達成感は何にも代えられないよ。

登山時の服装や、ご来光の時、山小屋に宿泊する時など、富士登山に必要なものをご紹介しました。毎日自然環境が変わる富士山で、いかに対応していくかがカギになりますね。きちんと準備をしたものの、体調が悪くなってしまったという場合は、無理せず下山する選択肢を取ってください。一度登ったらまた登りたくなる魅力的な富士山。万全の準備をし、一生の思い出になるくらい楽しんできてくださいね。

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TRIPin事務局

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