一度は登ってみたい富士山。出発の前に、登山口と登山ルートについて知っておきたいですよね。各コースのメリット・デメリット、往復の距離、歩行時間、難易度、標高差などを徹底比較します。ルートを決めたら、富士登山にむけて準備をしましょう!

富士登山って難しいの?

そんなことないよ!小学生の子だって登るくらいだから、安全な登山ルートを利用すれば難しくないと思うよ。

子供も登れるんだ。知らなかったよ。

富士山の登山ルートは距離も難易度も違うから、登山の経験よりも自分の体力にあった登山ルートを選ぶといいと思うよ。

富士登山の主な4つのルートの紹介


富士山の登山ルートっていくつあるの?

主なルートは4つ。難易度の他に山小屋や公衆トイレの数も違うからルートの特徴をよく調べた方がいいかもね。

富士山の山頂を目指す主な登山ルートは4つあります。それぞれ、登山口の標高、歩行距離、山小屋の数などの違いがあり、見える景色もさまざまです。では、どのルートがおすすめなのでしょうか?

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【吉田ルート】

富士登山ルートで最も人気があるのが吉田ルートです。登山口になる富士スバルライン五合目は、食堂やおみやげ屋さん、登山用品店などもありにぎやかな観光地となっています。首都圏からのアクセスも便利で、登山ルートには山小屋が多くあり、救護所も3カ所あることから初心者は安心して登れるルートと言えます。

富士吉田ルートのデメリット
登山シーズンのピークには登山道や、登山口にある駐車場や駅から利用する登山バスが非常に混雑します。また、公衆トイレも並ぶので、予定が大幅に狂ってしまうこともあり、注意が必要です。

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【富士宮ルート】

吉田ルートの次に人気なのが富士宮ルートです。登山ルートの中で最も山頂までの距離が短いルートで、空気が澄んでいれば駿河湾を一望でき、登りの道と下りの道が同じなので道に迷う心配がありません。

富士宮ルートのデメリット
登りの道と下りの道が同じなので渋滞しやすい登山道です。他のルートと比べ登山口の標高が高く距離が短い分、一気に高度が上がります。すると、身体が順応できずに高山病になるリスクも高まるので、注意が必要です。

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【須走ルート】

須走ルートは山頂への距離が2番目に短いルートです。登山者が比較的少なく、六~七合目付近までは高山植物を見ながらの登山を楽しめるのが特徴です。ルートのほぼどこからでもご来光を見ることができます。

須走ルートのデメリット
八合目からは富士吉田ルートと合流するため、山頂付近は混雑します。また、下山時は吉田口に向かう多くの登山者の流れで、道を間違えてしまう登山者も多いため、登山道の分岐には十分に注意しましょう。

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【御殿場ルート】

富士登山ルートの中で最も距離が長く、他のルートと比べて登山者が少ないのが特徴です。その反面、体力が必要になるルートなので、上級者におすすめです。

御殿場ルートのデメリット
山小屋が少なく救護所もないため、何かあった時を考慮すると、登山初心者には難しいルートになります。

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ルートの難易度を比較


所要時間はあくまで目安であり、天候や登山道の状況により変化する場合があります。

登山ルートの往復距離ってそんなに違うの?

主な4つの登山ルートは登山口の標高が違うから、山頂までの所要時間、距離もそれぞれ違うよ。難易度が高いルートだと山頂まで行くのに意外と時間がかかる場合があるから、どのルートを選ぶか重要だね。

どの登山ルートがどれくらい難しいのかさっぱり分からない方も多いのではないでしょうか?4つの登山ルートの距離と所要時間から難易度を比較してみましょう。

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【吉田ルート】

出発地:富士スバルライン五合目(標高2305m)
往復の距離:約15.1km
所要時間:登り:6時間 下り:3時間30分
難易度:★☆☆☆
登山道が整備されているので歩きやすく初心者向けのルートです。

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【富士宮ルート】

出発地:富士宮口五合目(標高2390m)
往復の距離:約8.5km
所要時間:登り:5時間30分 下り:4時間
難易度:★★☆☆
4つのルートの中では登山時間が短い分、斜面は急です。初心者向けですが、急斜面や岩場に気を付けましょう。

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【須走ルート】

出発地:須走口五合目(標高1970m)
往復の距離:約13km
所要時間:登り:7時間 下り:3時間30分
難易度:★★☆☆
吉田ルートと合流する8合目までは比較的登山者も少なく、歩きやすい登山道となっています。静かな登山を楽しみたい方にはおすすめです。

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【御殿場ルート】

出発地:御殿場口新五合目(標高1440m)
往復の距離:約17.5km
所要時間:登り:8時間 下り:4時間30分
難易度:★★★★
他のルートの2倍ぐらいの長さがあり難易度も高いので、中上級者向けのルートです。

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ルートの混雑を比較


富士山の登山道って混むって聞いたことがあるんだけど・・・

確かに、富士登山のシーズンは年に2か月程度だから、シーズン中に登山客が集中するのはしかたがないよね。でも、ルートによってはそれほど混まない場合もあるよ。

富士山のベストシーズンは梅雨があけた7月後半から台風が発生しやすくなる9月上旬までの約2ヶ月間です。特に夏の富士山は非常に混雑します。
ルート別の混雑を比較してみましょう。

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【吉田ルート】

混雑度:★★★★
時間帯によっては、七合目付近から山頂にかけてご来光を見る登山者で混雑します。8合目から先は、別のルートからの登山者も合流するのでさらに混雑します。

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【富士宮ルート】

混雑度:★★★☆
距離が最も短いのが富士宮ルートです。岩場が多く、登山道と下山道が分かれていないため混雑しやすいルートです。

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【須走ルート】

混雑度:★★☆☆
七合目付近までは樹林帯があるので自然を楽しめるルートです。ただし、本八合目から吉田ルートと合流するので混雑します。

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【御殿場ルート】

混雑度:★☆☆☆
登山道と下山道が分かれていて他のルートとの合流もないので混雑しないルートです。反面、登りがハードなため上級者向けです。

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ルートの景色を比較


いろいろわかったけど、結局、おすすめのルートってどれなの?

それぞれのルートには特徴、難易度、見える景色も違うから、比較してみるものいいと思うよ。

初めての富士登山、どんな景色が見えるかワクワクしますね。ルートによって景色の印象がわるのでその違いもおさえておきましょう。

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【吉田ルート】

人気が高い分、斜面崩壊対策の土留め、落石防止工事など、人工的な景色が多く感じられます。七合目の岩場からは、晴れていれば河口湖や山中湖の他、八ヶ岳や奥秩父の山々もみわたすことができます。

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【富士宮ルート】

富士山の南側に位置するルートで、開けた景色が多く、先が見えれば気分的に楽に感じることができるかもしれません。晴れていれば、駿河湾の景色が広がる景色を眺めることができます。

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【須走ルート】

富士山の真東に位置し、登山者も比較的少なく山小屋も少なめなので静かな登山が楽しめます。樹林帯と高山植物の両方が楽しめるルートです。

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【御殿場ルート】

上級者向けのルートなので、登山客は比較的すくない反面、砂地が続く登りがハードです。景色の変化はあまりありませんが、富士山の雄大さを感じることができます。

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人気ランキングを紹介


人気のルートってあるの?

もちろん、人気のルートもあるけど、人気の山小屋もあるみたいだよ。

では、どの富士登山ルートが人気なのでしょうか?登山者数でみると以下の順位になります。

1位 吉田ルート
2位 富士宮ルート
3位 須走ルート
4位 御殿場ルート

ではおすすめの山小屋を見てみましょう。

佐藤小屋

提供元:佐藤小屋
富士山の山小屋の中でも老舗です。立ち寄る人が多い人気の山小屋です。

日の出館

暖かいコーヒーや、おでん、カップラーメンなどの食事が人気の山小屋です。囲炉裏がある山小屋なので外国人登山者に人気があります。

鎌岩館

提供元:鎌岩館
宿泊施設が併設している山小屋で、事前に予約がとれるので、安心して利用できます。

里見平星観荘

名前の通り、星空をみることができる人気の山小屋です。登山目的ではない方の宿泊も歓迎しています。

他にも、富士山には魅力的な山小屋がまだまだたくさんあります。

富士登山にいくなら、景色や山小屋もルート選びの参考にしてみてはいかがでしょうか?

本格的な登山を経験したことがない人にとっても、一度は登ってみたいと感じる富士山。今年こそ日本一の山を制覇してみませんか?

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TRIPin事務局

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