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登山装備

登山に必要な装備

富士山は標高が高いため山頂は気温が低く、天気も変わりやすいためきちんとした装備や持ち物が必要となります。

富士山は下界は真夏でも山頂は真冬並みの寒さになります。山頂の年間平均気温は-7.1度になります。標高が上がるたびに気温は下がり続けます。また、富士山では強風が吹くことが多く、風を遮るものもないため弱い風が突風になることもあります。山の天気は変わりやすいため最新の気候情報を確認することが重要となります。

服装

服装

登山では重ね着のことを「レイヤリング」と言います。登山では「レイヤリング」が重要になってきます。体温が下がってしまう理由として、気温変化、強風、雨、汗の4つが考えられます。 風速が1m強まると、体感温度が1度下がります。さらに雨などで身体が濡れたり汗をかいたりすると、 体温は徐々に下がり、体力も奪われてしまいます。自然環境の厳しい富士山では、きちんとした格好で登山準備をしないといけません。

  • 1.「ベースレイヤー」

    肌に一番近い「ベースレイヤー」は素早く汗を吸収、発刊してくれる化学繊維の速乾シャツがおすすめです。タイツも同じく速乾性、透湿性の高い素材を使用したものが良いです。綿性のものは乾きにくく、汗が冷え体温が奪われてしまう可能性があります。

  • 2.「ミドルレイヤー」

    中間着と呼ばれる「ミドルレイヤー」は体温を維持したり、汗を外に逃がす役割があります。登山の最中に着る「行動着」と、寒い時や休憩中に着る「保温着」のじゅうんびか必要です。保温性、通気性、速乾性に優れたものを選ぶことがポイントです。下半身には化学繊維の長ズボン。防水性や撥水性のあるパンツが重要です。

  • 3.「アウターレイヤー」

    一番外に着る「アウターレイヤー」は雨風や雪などを遮断する役割があります。防水性、防風性に優れたレインウエアや雪山用のジャケットがいいでしょう。また、出た汗を外に逃がす役割もあるので、透湿性もポイントになります。富士山頂では風が強く極寒なるため、ご来光を望む場合はダウンジャケットなどの防寒着を用意することがおすすめです。ズボンにはレインウェアを利用しましょう。「タイツ+ショートパンツ」の恰好はとても寒いです。長ズボンを準備して下さいね。

  • 雨具

    雨具

    山の天気は変わりやすいため、雨具が必須になります。風が強く吹くため、ポンチョタイプではなく上下に分かれたセパレートタイプのものの準備が必要です。

  • 靴

    靴擦れ、足の保護のため靴下の着用が必要です。冷えないように厚手の靴下がマストです。登山靴(トレッキングシューズ)は、ハイカットのものだと砂利などが入りにくいため足の保護ができるため安心です。履き慣れていない靴だと靴擦れすることもあるので、レンタルする場合はしっかりと試し履きをして、自分にあったタイプのものを選ぶことが大切です。古いトレッキングシューズだと靴底がはがれる可能性があるので、登山前に靴の状態の確認が必要です。

  • 帽子

    帽子

    登山道は遮るものがないため、日よけになるキャップやハットをかぶりましょう。熱中症、紫外線・日焼け除け防止のために大切です。また、あごに紐があるものなら強風でも飛ばされにくくなります。山頂はとても冷え込むので、耳まで被るニット帽があると便利です。

  • ライト

    ライト

    岩場などでは手をついて登るため、両手が自由になるヘッドランプが便利です。夜間の行動予定がなくても、渋滞や体調不良で下山が遅れ暗くなってしまう場合があります。必ず、ヘッドランプは持参してください。予備の電池も持っておくと安心です。

  • 水、飲み物

    水、飲み物

    1~2Lは準備が必要です。富士山では水場や水道がないため、各自で持参するか、山小屋で購入するかになります。高山病を防ぐには、こまめな水分補給が重要になってきます。体力と相談して持参してください。

  • 携帯食

    携帯食

    チョコレートや飴など口に含みやすい、カロリーが高く手軽にエネルギー補給ができるものがいいです。汗をかくので、塩分補給できるものも用意しましょう。

  • ゴミ袋

    ゴミ袋

    登山では、ごみを山に残していくことはご法度です。自分で足したごみは必ず自分で持ち帰りましょう。

  • お金、小銭

    お金、小銭

    トイレのチップ用に100円玉を多めに持っていきましょう。山小屋では支払いにカードが使えません。現金の用意も忘れずに。

  • 地図など

    地図など

    富士山の登山道は1本道ではないため、道に迷わないように地図で現在地を確認しましょう。また、視界が悪い時はコンパスがあると便利です。

その他

  • サングラス

    紫外線対策や、防塵のために必要です。

  • 携帯電話

    万が一の際に必要になることがあります。登山道は各社通話が可能です。予備バッテリーを持っていくと、バッテリーがなくなった時にも安心です。

  • タオル

    汗拭き用や防寒着、緊急時には包帯代わりにもなります。

  • ウェットティッシュ

    食事の前やトイレの後にあると便利です。ごみは持ち帰りを。

  • 医薬品、健康保険証

    けがをしてしまった時のために応急手当セットを持参したほうがいいでしょう。普段から飲み慣れている頭痛薬や腹痛薬なども併せて持参してください。

  • 防水バッグ

    濡れたら困るものを入れておくのに便利です。小さなものの場合、食品用保存袋でも代用可能です。

  • ストック
    (トレッキングポール)

    足腰の負担を減らしてくれる杖です。2本あると、安定します。登山道や植物などの保護のためにキャップは必ずつけましょう。

  • トイレットペーパー

    念のために持っていくと安心です。芯を抜くとかさばらずに持っていけます。

  • 小物入れ

    小銭や携帯食など、小さなものや出し入れの多いものを入れておくと便利です。

あると便利なもの

  • 使い捨てカイロ、魔法瓶

    ご来光を待つときはかなりの寒さになるためあると、寒さ対策に役立ちます。

  • お尻の下に敷くシート

    ご来光を待つときにお尻を冷やすことなく座ることができます。休憩中に利用するのもいいかもしれません。

  • エマージェンシーシート

    緊急時に利用するアルミでできたブランケットのようなもの。防風、防寒、防水効果があり、断熱シートとして利用できます。

  • 耳栓、アイマスク

    山小屋のでの就寝の際にあると、雑音などが気になりません。登山には睡眠が重要なのであると安心です。

  • 歯磨きガム

    水が使えないため、口の中をすっきりさせる際に役立ちます。

  • スパッツ・ゲイター

    砂利が靴の中に入るのを防いでくれます。「砂走り」や「大砂走り」に向かう方にはおすすめです。

万が一のために

  • ヘルメット

    突発的な噴火に備えヘルメットを持参を。落石や転倒した際に頭を守ってくれます。

  • マスク・ゴーグル

    噴火の際には砂埃があることも防塵対策のために必要です。通常の下山の際にも砂ぼこりが多いため役に立ちます。

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