小笠原諸島の母島ってどんなところなんだろう?

母島は、父島から船で2時間かかる場所にあって、「日本一遠い島」って言われているんだよ。

そうなんだ!大自然にあふれていそうで、すごく魅力的だね。行ってみたいなぁ。

マリンアクティビティも陸のアクティビティも色々あって遊べるんだよ。母島がどんなところかも合わせて紹介するね。

東京から約1000km南に位置する「小笠原諸島」は、30余りの島々の総称で、大自然の宝庫の島です。2011年には世界自然遺産にも認定されました。父島へは東京の竹芝桟橋から24時間、さらにそこから約2時間でたどり着くのが母島です。今回は、そんな「日本一遠い島」と言われている母島について紹介します。マリンアクティビティが有名な小笠原諸島ですが、海以外でも楽しめるアクティビティもあるので、母島へ旅行する際にはぜひ参考にしてみてくださいね!

母島へはどうやって行くの?交通手段、アクセス

小笠原丸
小笠原諸島へのアクセスは、東京・竹芝~父島・二見間を結ぶ旅客船のみです。「おがさわら丸」(通称、おが丸)に乗って片道24時間かかりますが、黒潮を横切る時には船に設置している「横揺れ防止装置」が揺れを軽減してくれるので、快適な船旅を楽しめます。通常期は週1便のみですが、GW・夏期・年末年始などの繁忙期は週2~3便の運航となります。24時間の船旅になるので、小笠原旅行は往復の船中2泊+現地3泊の5泊6日が基本になりますよ。母島へは、父島から週休1日でほぼ毎日運航している「ははじま丸」に乗り、約2時間ほどで到着します。母島の集落内には商店が3軒、飲食店が5~6軒ほどのみで、薬局や娯楽施設はありませんので、必要になりそうなものは、予め購入してから出発しましょう。
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母島のおすすめ観光スポットと、守るべきルール

滞在中に訪れて欲しい、母島の人気スポット

世界自然遺産にも認定されている小笠原諸島ですが、母島でしか見ることの出来ない、人気の観光スポットも数多くあります。中にはガイドツアーなどで行ける場所もありますので、事前に調べておくことをおすすめします。
母島にある最高峰の山「乳房山」
初心者でも登れる山なので、観光客にもおすすめです。「ハハジマノボタン」などの固有植物やここにしか生息していない特別天然記念物の鳥 「ハハジマメグロ」 を見ることが出来ます。展望台からの絶景は一見の価値がありますよ。
「小富士」は、日本の最南端の山」
母島南崎海岸と小富士.
人が住んでいる場所の中で、日本一早く日の出が見られることで有名です。頂上からはサンゴ礁が広がる「南崎」の絶景が見られます。
シュノーケリング人気スポット「南崎」
南崎
母島で人気のシュノーケリングスポットです。湾内にはテーブル珊瑚などが発達しているので、多くの熱帯魚が見られます。沖合は潮流が早いので注意が必要です。
「蓬莱根海岸」は、白い砂浜の幻のビーチ
母島蓬莱根海岸
干潮時にしか陸が繋がっていない為、「幻」と言われています。海岸近くからサンゴが広がっているため、シュノーケリングに最適なスポットの一つです。
北側にあるシュノーケリングスポット「北港」

玉砂利の海岸にサンゴ礁が広がる幻想的なビーチで、ここもシュノーケリングの人気スポットです。
「探照灯基地跡」にある大型の探照灯
母島東港付近戦跡
都道脇の壕の中に、戦時中の旧日本軍が設置した大型の探照灯がいまも残っていて、第二次世界大戦の歴史を垣間見ることが出来ます。
夕陽スポット「静沢の森遊歩道」
おがさわら丸からの夕日
入口周辺は母島を代表する夕陽スポットで、太陽が完全に沈む直前、一瞬だけ緑色に光るグリーンフラッシュ現象が見られることもあります。

出発前に確認しよう、「小笠原カントリーコード」

小笠原では、貴重な自然を守りながら親しんでもらうため、「小笠原を訪れるみんなのルール」として、「小笠原カントリーコード」を定めています。ほかにも、行政が定めた法令や各団体が定めた自主ルールなどをルールブックとしてまとめていますので、必ず守って行動しましょう。小笠原ルールブックはこちら
小笠原カントリーコード-自然と共生するための10ヵ条- 1「貴重な小笠原を後世に引き継ぐ」
2「ゴミは絶対捨てずに、すべて持ち帰る」
3「歩道をはずれて歩かない」
4「動植物は採らない、持ち込まない、持ち帰らない」
5「動植物に気配りをしながら、ウォッチングを楽しむ」
6「さんご礁等の特殊地形を壊さない」
7「来島記念などの落書きをしない」
8「全島キャンプ禁止となっているので、キャンプはしない。」
9「移動は、できるだけ自分のエネルギーを使う」
10「水を大切にし、トイレなど公共施設をきれいに使う」
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第5位:戦前から島に伝わる民芸品「タコノ葉細工体験」


旅の思い出として持ち帰ることも出来るので、非常に人気がある細工体験。ロース石で作られた郷土資料館の「ロース記念館」で作ることが出来る【タコノ葉細工体験】です。ロース石とは1869年(明治2年)頃、母島に定住し、開拓に貢献したドイツ人ロルフスによって発見されたと伝えられています。大正時代、砂糖収納庫として使用されていましたが、返還後は小笠原農業協同組合母島支店、母島簡易郵便局として使用された後に、1992年から郷土資料館として開館している、貴重な資料館です。タコノ葉細工体験メニューでは、ブレスレットなどを作ることが出来ます。タコノキの説明と、加工前のタコノ葉を見せてもらった後に、きれいに色付けされたタコノハから好きなカラーを選び、実際にタコノハを編んで作り上げていきます。

第4位:「スターウォッチングツアー」で、天然の天の川を見よう


人工的な光の影響をほとんど受けることがない小笠原諸島では、スターウォッチングがおすすめです。環境省の呼びかけで実施されていた「全国星空継続観察(スターウォッチング・ネットワーク)」では、平成22年に小港海岸、23年にはコペペ海岸が「日本一の星空が見える場所」という栄誉に輝いた程、星がきれいに見えるんです。季節ごとに見える星も違うので、星が好きという方は是非訪れた際に見てくださいね。特に7~8月頃の夏は、天の川が一番キレイに見える時期なんです。双眼鏡で「いて座」や「さそり座」を覗くと、散開集団と呼ばれる星の集団も見られたり、「夏の大三角形」も眺めることができます。その他、てんびん座・いて座・やぎ座・みずがめ座・いるか座などの星座も夜空に現れるので、天然のプラネタリウムを余すことなく堪能できますよ。

第3位:夜の探検「ナイトツアー」で、希少な生き物たちを観察

ウミガメ
月や星などの自然の明かりだけに照らされた、夜の探検「ナイトツアー」は、見所が盛りだくさんです。月の光を頼りにして、森の中や海岸を巡っていると、夜行性の動植物たちに出会うことが出来ます。ここでしか会えない希少な生き物や植物を観察することが出来る人気のツアーです。天然記念物に指定されているオガサワラオオコウモリや、オカヤドカリ、またグリーンペペと呼ばれる光るキノコ、さらには運が良ければアオウミガメの産卵に出会えることもあります。神秘の宝庫である、小笠原のもうひとつの世界をお楽しみください。
ツアー料金の目安:6,000円~ (約2.5時間) ※ツアー会社により異なります
おすすめツアー会社:マミーシャーク

第2位:平和の大切さを学べる、貴重な体験「戦跡ツアー」


第二次世界大戦時、小笠原諸島は本土決戦に備えた最後の砦として日本軍の拠点となりました。上陸こそはしなかったものの、激しい爆撃にさらされた為、森林には当時使用されていたと思われる、大砲や壕がいまだに残されています。終戦から75年以上経った今も、忘れてはならない“平和の大切さ”を考えながら、歴史を学べる貴重なツアーです。
また、戦跡は森の中や海岸にあることが多いため、母島の貴重な自然を傷つけないように注意する必要があります。一部の遺構は私有地内に所在するので、むやみな立ち入りは禁物なので、東京都認定のエコロジーガイドの案内・指導のもとに探索して下さいね。
ツアー料金の目安:7,000円~ ※ツアー会社により異なります
おすすめツアー会社:パーソナルツアー PoCo(ポコ

第1位:「トレッキングツアー」で固有種観察&絶景を楽しむ

母島 森ガイドツアー
母島の陸のアクティビティでは外すことの出来ない「トレッキングツアー」。海洋島として独自の進化を遂げた小笠原諸島の山・森をガイドと一緒に歩いて、この目で見て感じ体感することで、味わえる感動があります。世界中のどこにもなく、小笠原にしか生息していない動植物(固有種)を観察することが出来るのも、トレッキングツアーの魅力のひとつです。ハハジマノボタン(7月~8月)、ワダンノキ(10月~12月)などの植物のほか、特別天然記念物のハハジマメグロ(鳥)や、オガサワラオカモノアラガイ(カタツムリ)など、さまざまな固有種を見ることができます。また、数々の絶景ポイントも巡ることができ、特に乳房山コースや南崎コースは、頂上から360°の絶景が望めるため、大変人気があります。トレッキングツアーで歩くのは登山道になりますが、整備されているとはいえ、曲がりくねった南国の草木がはみ出していたり、急な階段、鉄ハシゴ、滑りやすいポイントもあるので、トレッキングシューズをおすすめします。登山用のウェア、ザック、雨具、飲料水、携帯トイレなど、一般的な登山の装備は用意しておくと、さらに安心です。
ツアー料金の目安:乳房山コース8,000円~ 南崎コース7,000円~など ※ツアー会社により異なります
おすすめツアー会社:人と自然のまなびや
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ボニンブルーの海で遊ぶ、マリンアクティビティ


やっぱり、海のアクティビティも気になるよね。

ボニンブルーと呼ばれる、小笠原の深い海の色は本当にきれい!

海で遊ぶには、どんなアクティビティがあるのかな?

人気のマリンアクティビティを紹介するね!

ドルフィンスイム
イルカと泳ぐ
小笠原諸島近海では、野生のイルカたちに一年を通して出会え、イルカたちと一緒に泳ぐという貴重な体験が出来ます!警戒心の強いイルカもいるので、驚かさないように泳ぐのがポイントです。ゆっくりと泳いでいると、一緒に遊んでくれるイルカも出てきますよ。
ホエールウォッチング
ホウェールウォッチング
国内屈指のホエールウォッチングポイントとしても知られている小笠原諸島。ボート上で間近で見るクジラは迫力満点で、ザトウクジラはブリーチと呼ばれるジャンプや胸びれ・尾びれで海面を叩くなど、様々なアクションで楽しませてくれます。
ダイビング
ダイビング
どこまでも深く透き通っている海中で、カラフルな珊瑚礁・熱帯魚などを楽しめる小笠原諸島の海。日本でもトップクラスの魚種類を誇るダイバー憧れの地です。今もなお手付かずの自然が残る母島ならではのダイナミックな海中世界を楽しむことができます。
シュノーケリング
母島 南島 シュノーケリング
ダイビングをせずとも、魚たちを見ることが出来るシュノーケリング。サンゴ礁のある母島はスポットも沢山あります。波打ち際にも魚はいるので、間近で観察することも出来ます。
サンセットクルーズ
父島 夕陽
ボートに乗って小笠原諸島の絶景を見に行くツアーです。展望台からの夕日とはひと味違う、遮るものがない洋上での夕日は格別です。
夕日に染まる海をみて、感動体験をしていただけます。
釣り
魚介類の宝庫でもある小笠原諸島は、船釣りでも桟橋や岩場での磯釣りもお楽しみいただけます。大物だと、カスミアジ・マグロ・カンパチ、その他にもロクセンスズメダイ・ハタ類など数多くのお魚が釣れます。

「日本一遠い島」母島へ是非お越しください。

母島 前浜

母島はすごく良いところだね。とても行ってみたくなっちゃった!

昼間だけじゃなくて、夜も楽しめるのが魅力的だよね。

「日本一遠い島」で、大自然の恵みを肌で感じられる、素敵なところだね。

そうだね!じゃあ、早速、旅の計画を立てちゃおう!

いかがでしたか?「日本一遠い島」である母島で遊べる陸のアクティビティを紹介しました。父島から母島へは日帰りで行くことも出来ますが、母島に宿泊して夜のアクティビティを存分に楽しむのも良いですよ。母島の魅力を最大限に楽しむには、ゆっくりと島に滞在するのが一番ですよね。大自然に身を任せ、生きている実感を肌で感じると、せわしない日常を忘れられるひと時になりますよ。是非一度、母島へお越しください。
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